コーヒーチェリーを生豆にする4つの方法

味わいの決め手にもなる精選方法、知ってるとコーヒー選びがちょっと楽しくなります。

WASHED

ウォッシュト精選

ウォッシュトは最も多い精選方法で、皮と果肉を機械で除去し、ぬめりのある粘液質のミューシレージを発酵槽に入れて酵素の働きで分解します。水洗いし天日干しや機械で乾燥し薄い殻のパーチメントに覆われた状態で保管し、輸出される時に脱穀機で生豆の状態にします。欠点豆が少なくクリアな味わいに仕上がります。 

Natural

ナチュラル精選

 

アフリカなど水の少ない産地で行われることが多いナチュラル精選は、完熟したコーヒーチェリーをそのまま天日乾燥し、干し葡萄のようになったら脱穀して選別(ピッキング)します。コーヒーチェリーの皮と果肉から甘味とフルーティーな香味が染み込み風味豊かな味わいに仕上がります。

PULPED
NATURAL

パルプドナチュラル精選

ブラジルで始まったパルプドナチュラル精選は、皮と果肉を機械で除去し粘液質のミューシレージのまま乾燥します。乾燥中に水分が蒸発し、糖分によりはちみつのようにベトつくことからハニー製法とも呼ばれています。乾燥が進み、薄い殻のパーチメントという薄い殻がでてきたら脱穀し覆われた状態で保管し選別します。糖分が生豆に染み込むことですっきりした甘味のある味わいになります。

SumatERA

スマトラ式精選

インドネシア、スマトラ島特有の精選方法です。皮と果肉を除去し、粘液質のミューシレージを残したまま乾燥し完全に乾燥する前の状態で脱穀して生豆の状態で2回目の乾燥をします。 アーシーと表現される野生的でボディ感のある仕上がりになります。 果実から甘味や風味がうつり、酸味のある独特の味わいになります。